プロフィール写真の顔の向きで悩んだことはありませんか?
自分をどう見せたいのかを表現する上で一番シンプルなのが顔の表情と向きです。
表情が人に与える印象は普段から想像できると思いますが、顔の向きまではあまり意識していないのではないでしょうか?
特に個人がSNSなどでアカウントをつくれば、プロフィール画像が自分のイメージを決めてしまうので、洋服を選ぶように見せ方は気になります。
この記事では、
- プロフィールの写真で顔の向きを決めた方がいい理由
- 顔の向きを決める上で知っておきたい西洋文化の知識
- プロフィールの顔の向きと伝えたいイメージ
についてまとめました。
プロフィール画像を決める上で参考になれば嬉しいです。
プロフィールの写真で顔の向きを決めた方がいい理由
あなたがSNSを使う理由が、趣味でもビジネスでの発信でも、SNSのアカウントを開設すれば、必ず必要になるビジュアルがプロフィール画像です。
プロフィール画像は別に入れなくても機能するのでそのままの人もいるし、ペットやイラスト、風景写真などなんでも設定できますが、ここに物ではなく顔が入ることで、なんとなく親しみや背後の人間がいる感じが伝わります。
実際の顔を入れなくても、何かしらの顔を入れた方が印象は良くなりますね。
SNSはSocial Networking Service(ソーシャルネットワーキング)、つまりオンライン上の会員制の社交場なので、やはりその人の人柄が見えるようなビジュアルを入れるのがおすすめです。
そのためには、実写じゃなくても良いので、なんらかの顔が入った画像を用意しましょう。
顔が入ると次に気になるのは表情と向きです。
ペットの写真などなら、あまり表情は重要でないかも知れませんが、アバター的なビジュアルを入れる場合は表情も大切です。
表情については、笑顔なら親しみやすく明るい人柄に見えるし、真顔だったらちょっと緊張感を感じさせるというように日常生活と感覚的には同じです。
写真の色味やトーンも重要な要素ですが、この記事では割愛します。
FacebookやInstagram、Twitterなどの主要SNSでは、プロフィール写真とカバー写真をセットで見せるのが一般的ですね。
印刷物などレイアウトを固定できる場合は、左側にプロフィール写真がくるから右向きにしよう(一般的なイメージでは画面の中心に顔を向ける)などと全体のバランスに沿って顔の向きを決めていました。
しかしネットではスマホとPCではレイアウトが変わったり、表示された時のレイアウトやサイズ感が変わるので、顔写真一つの中に伝えたい情報を盛り込んで完結させることが大切です。
なお複数のサイトでプロフィール写真を使う場合も、同じものを使って連携させましょう。
特にビジネスの情報発信をメインで行っている人は、このようなビジュアル面のセルフブランディングは重要です。
顔の向きを決める上で知っておきたい西洋文化の知識
顔の向きを決めるには、基本的には自分の演出したい内容に合わせるのが自然です。
さらにビジュアルを決めた理由をバックストーリーとして持っていると、話のネタになるなど意外なきっかけ作りにも発展するので、豆知識として押さえておくのはおすすめです。
宗教絵画や図像学、シンボルなどを調べてみると意味とビジュアルに関連性があります。
西洋絵画は、暗号解読のように鑑賞するととっても面白いのです。
西洋文化では右が正しい
西洋思想といえばやはりキリスト教です。
聖書の中には「右にいる者たちを祝福されたもの、そして左にいる者たちを呪われたもの」との一節がありますが、基本的に西洋文化では、右=rightが正しいとされており、その反対側にあたる左は間違いや悪いという意味とされています。
ちなみにヒンズー教やイスラム教でも、左手は不浄の手とよばれ、ほとんどの文化圏で同じような認識になっています。
ちなみに西洋の紋章では、向かって右側を左、左側を右と扱います。
紋章には、獅子や鷲などの顔のついた動物がモチーフとしてたびたび使われていますが、モチーフの正位置は向かって左側つまり紋章上の右側を向いています。
たまに逆向き(向かって右側=紋章上の左側)の場合があるのですが、これは一部の例外を除いて過去に罪を犯した者や妾の子などに使われます。
今聞いたらひどい差別ですが、歴史的にはそのような仕組みになっていたのです。
思想は歴史をつくり、文化となって引き継がれます。
時間は左から右に向かって流れている
空間に方向性が無いのに対して、時間は過去から未来へと一方向に流れています。
この時間の経過を表すときには、左から右を過去から未来という方向で表します。
現代では占いのツールとして使われているタロットカードは、貴族の贅沢品として15世紀北イタリアが発祥では無いかと言われています。
実際に、貴族が自分たちの紋章を入れて楽しんでいたカードゲームのようなものが発見されています。
タロットカードの図柄は紋章同様に、記述に意味があり、記述をもとに様々なデザインが施されています。
現在、世界でも最も使いやすいと評判で人気のあるライダーウエイト版のタロットカードを読み解くときには記述だけで無く、カードの図柄や配置、色などを参考にします。
このカードでも左が過去で右が未来という意味づけがされており、例えば、スタートを表すA(エース)のカードには手が描かれています。
画面右から出ているのか左側から出ているのかで、スタートの起因が過去にあるのか未来にあるのかを示しているのです。
私たちは普段意識していなくても、自然にこのようなイメージを感じています。
例えば、Before、Afterの写真を並べて掲載するときは、Beforeが左、Afterが右というように並べると違和感なく見えるのです。
プロフィールの顔の向きと伝えたいイメージ
では具体的に伝えたい内容に対してどのような顔の向きにすれば良いのか見ていきましょう。
右向き→未来、斬新、創造性などの印象、情報系、最新技術、開発、最先端科学、宇宙など、外に向かっていく様子を演出させたいときに使います。
左向き→過去にフォーカスしているという印象、古典や伝統的な歴史的背景が色濃いもの、また心理など内的世界を感じさせたい場合に使います。
とはいえ、両方が混ざっている場合も多いですよね。
例えば、伝統工芸の技術を元にして新しい雰囲気の商品を開発しているのであれば、新しい挑戦をしていることを打ち出したいので右向きです。
アーティストや作家さんなど、何か創作をしている人は、表現のジャンルは関係なくどちらかというと左向きの方がしっくりきます。
ただ、大衆向けのトレンド性が強い発信であれば、右向きにすると良いですね。
大衆を先導しているようなイメージです。
また向き加減を変えることでも、印象を変えることができます。
スピード感を出すなら思いっきり顔の向きを振り切ります。
アスリートだったら右向きで横顔が多く見えるように、心の琴線に触れるような作品を発表しているアーティストだったら、左向きで横顔を見せるようにするなどです。
目線が向いていないのは、見るものとコミュニケーションをとっていない状態です。
何かに熱中しているなど、大きな感情のうねりを表現することができます。
さらに顔の向きを上下に振ることで、扱うサービスや商品の様子を感じさせることもできます。
上向きは現実的な商品やサービス、下向きはまだ未知の可能性を探っているような状態です。
上下左右ともに思いっきり振ると感情の高まりとともに非現実的な様子を演出できます。
一般的なビジネスのプロフィール写真では、振り幅を少なめにするのが良いでしょう。
ちなみに単純にリーダー的存在感を見せるなら、右斜め上向きで軽く笑顔というのが鉄板です。
少し先の未来にお客様を導いていくようなイメージですね。
実際には、背景や表情、写真のトーンなどを総合して演出したいイメージの構築を行います。
顔の向きは、なんとなくで決めてしまうことも多いと思いますが、このように少し意識してみることで、より的確に演出することができます。
まとめ
この記事では、プロフィール写真の顔の向きを決めるのに知っておきたい知識を西洋文化の視点でまとめました。
右向きは未来を、左向きは過去を暗示させます。
プロフィールで見せたいイメージに合わせて顔の向きや向きの加減を決めてみましょう。
プロフィール写真以外にも応用できるので、ビジュアルづくりで迷ったときの参考にしていただければ嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、参考になれば嬉しいです。
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