コラージュとは?アッサンブラージュやパピエ・コレとの違いを解説します

アートの技法の一つにコラージュというものがあります。

名前自体は有名なので聞いたことがあるという人も多いかと思います。

そして、これと似たような技法でパピエ・コレとアッサンブラージュというものがあります。

こちらはコラージュほど聞いたことのある人は少ないのではないでしょうか?

実は私も大学時代にアッサンブラージュを初めて知って、さらに10年ほど前にパピエ・コレを知ったのですが、なんとなーくの違いでしか把握していなかったんです。

作品を見ればなんとなーくわかるんだけど、言語化ができていないという状態で、いざ説明しよいうとしたらしどろもどろ…

そこでこの記事では、

  • コラージュ/パピエ・コレ/アッサンブラージュのそれぞれの定義
  • コラージュ/パピエ・コレ/アッサンブラージュの代表作品
  • コラージュ/パピエ・コレ/アッサンブラージュの違いと見分け方

 

 

についてまとました。

もう少しマシな説明をできるようにならなくては!!と反省の意味も含めてまとめたので、もし私が間違っていたらぜひコメントお願いします!

おそらく結構知らないという人もいると思うので、参考になれば嬉しいです。

コラージュ/パピエ・コレ/アッサンブラージュのそれぞれの定義

それでは最初に、コラージュ/パピエ・コレ/アッサンブラージュそれぞれがどのように定義づけされているのかを紹介します。

コラージュの定義づけ

コラージュ(仏:collage)とは、フランス語で、貼りつけ、糊づけを意味します。

一つの画面に、印刷物などの紙や布、針金やビース、木の葉などさまざまなものを貼りつけた技法、またはそれによってつくられた造形作品のことです。

図画工作とか美術の授業で、色々な素材を集めて貼り付けた作品を作ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。

パピエ・コレの定義づけ

パピエ・コレ(仏:papier collé)とは、フランス語で「何かをのり付けした紙」という意味で、コラージュの前段階に当たる絵画技法です。

絵画作品に、様々なものを貼り付けたパピエ・コレは、平面から立体へと発展して、絵画と彫刻の境界線を無くした造形作品(コラージュ)へ変化しました。

ちなみに、平面を立体に見せる絵画の技法にトロンプ・ルイユ(だまし絵)というのもありますが、こちらは、完全に平面の絵画技法です。

ペーパークラフトの一つとして人気のあるスクラップブッキングなんかも、パピエ・コレの一つとされています。

記念になるものやお気に入りのものなど、なんでも集めて一つにまとめたり、友人たちと見せ合ったりすることで人気ですが、それが発展して、インターネット上で実現したのが、まさにInstagramですね。

アッサンブラージュの定義づけ

アッサンブラージュ(仏:assemblage)とは、フランス語で寄せ集め、継ぎ合わせを意味しています。

コラージュやパピエ・コレの立体版と言われ、日用品や不要になった廃品なども含めた雑多なものを集めて制作された作品や手法のことを差して言います。

立体物を集めたものを紙に描いたものもアッサンブラージュと呼びます。

(ちなみに私が大学時代に授業で知ったアッサンブラージュは、このタイプで立体物を集めて紙にデッサンするというものでした。)

紙面上で違った空間が展開され、統一性がない混沌とした作品が多いのも特徴です。

アッサンブラージュの中でも、使われる立体物に廃品を使ったものはジャンク・アートと呼ばれ、第二次世界大戦後に一気に広まった作品です。

コラージュ/パピエ・コレ/アッサンブラージュの代表作品

コラージュの代表作品

マックス・エルンストのプレイアデスは、コラージュの代表作品として有名です。

この作品は、実際にエルンスト展で見たことがあるのですが、不思議な雰囲気でしばらく絵葉書を飾っていたくらいの私のお気に入り。

Pleiades(1920) – by Max Ernst

コラージュは、「ロジックに統一性のない素材を組み合わせることで、絵画と彫刻の境界を消滅することを可能にした」と言われています。

なんだかよくわからないので、私流に解釈すると「バラバラの素材を一つの作品にまとめた」ってことだと思います。

コラージュの素材は、立体物も平面的なものもあるので、ぜんぶまとめて平面作品(絵画)か立体作品(造形物)にしました!と言いたいのかなと理解しました。

ポイントは一つにまとめあげたって部分じゃないかと思います。

パピエ・コレの代表作品

パピエ・コレの代表作として、ジョルジュ・ブラックの果物皿とグラスがあります。

Fruit Dish and Glass, papier collé and charcoal on paper(1912) – by Georges Braque

実は、日本でコラージュと呼ばれているものは、ほとんどこのパピエ・コレに当てはまります。

エルンストとは作風がかなり違うので、比較が難しいですが、紙とか平面のものを貼り付けてるっていうイメージです。

パピエ・コレは1912年頃、ピカソとブラックがキュビズム作品の創作過程で生まれたということですが、コラージュはエルンストが1919年に発案ということなので、最初は平面を貼り付けていただけだったのが、段々立体物も貼り付けるようになったってことだと思います。

発案ってことについてですが、エルンストが「これがコラージュ作品だ!」とか、宣言したのかどうかは、詳しくわからなかったので、新しい情報を入手したら追記します。

アッサンブラージュの代表作品

アッサンブラージュという言葉は、ジャン・デュビュッフェが1950年代に使い始めたと言われますが、こちらの画像は、アッサンブラージュの先駆者と言われるジョセフ・コーネルの1943年の作品です。(少し計算が合いませんが)

Habitat Group for a Shooting Gallery(1943) – By Joseph Cornell

ジョセフ・コーネルは、1930年代頃からアッサンブラージュの箱と言われる様々なものを一つの箱にいれた作品をたくさん残しています。

アッサンブラージュ作品は、コラージュやパピエ・コレよりも時代が新しく、ちょうど第二次世界大戦後の急激に広まりました。

当時社会の工業化が進み、消費文化という時代背景の象徴がアッサンブラージュという技法に集約されているようです。

日常に物が溢れ、貼り付けるものもたくさん増えたという様子が作品から垣間見ることができます。

コラージュ/パピエ・コレ/アッサンブラージュの違いと見分け方

コラージュ、パピエ・コレ、アッサンブラージュそれぞれの作品の定義と代表作品を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

これらの技法は、いろんなものを集めて作品にする技法ということでは基本的に同じなのかなと思います。

貼り付けるものや支持体、表現される作品のスタイルの違いだけでなく、時代背景によるアートの文脈も変わっており、その掛け合わせで、それぞれを差別化していると考えるのが自然です。

パピエ・コレ
平面を貼り付けてつくった作品。1912年頃


発展

コラージュ
平面だけでなく立体物も貼り付けてつくった造形作品。パピエ・コレより立体感。1915年頃


発展

アッサンブラージュ
なんでも貼り付けて作った造形作品。コラージュより立体化。1930年代以降

さらに時代が進むと、廃品などを貼り付けるジャンク・アートが出現します。

平面か立体か、自然物か工業製品か、使えるものか廃品化などの区別なく何でも寄せ集めたものを一つに作品としてまとめたものをアッサンブラージュと呼んでいるので、定義にも書いたようにジャンク・アートもアッサンブラージュの一つとしてカテゴライズされています。

20世紀以降は世界の交流が盛んになり美術だけでないですがそれまでの流れが一気に崩壊し、一気に混ざり合う様な現象が起きています。

美術のスタイルを知るためには、時代背景や技術革新と言った歴史的な背景も一緒に知っておくと理解しやすいですね。

また、美術の流れとは別に発展してきたスクラップブックも、アート性が高いものはパピエ・コレの一つとも考えられていて、現代に近づくほど、国や時代だけでなくカテゴリーにもどんどん境界線が無くなってきているのも面白いところです。

なので、コラージュ、パピエ・コレ、アッサンブラージュを見分けるには、単に技法だけでなく年代や作品の意図を知る必要があります。

まとめ

この記事では、コラージュ、パピエ・コレ、アッサンブラージュの違いについて定義と代表作品を見ながら解説しました。

コラージュはパピエ・コレが発展して立体に近づいたものです。

一方、アッサンブラージュは時代背景が変わり、コラージュやパピエ・コレも含まれるように造形作品として定義づけがされています。

何かが貼りつけられた作品を見たら、どれに当てはまるのか?と、ちょっとだけ考えてみると面白いですね。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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